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セフリムの宿にて(4)

「あーもー!最後に自爆とかなんなのよあのゴーレムっ」
「まぁまぁ。それほど大きな被害もなかった訳ですし、良いではありませんか。」
「良い訳あるかっ!しかも皇子には逃げられるし……とっとと追いかけないと」
「帝国に着いてからというもの、いつになく先を急ぎますね?そんなに彼女が心配ですか?」
「んー……いや。」
「どうしました?」
「まぁ…そりゃ心配ってのはあるし、緊急事態だから急ぎたい、という気持ちもある。……でも、やっぱ雪山抜けたときに出し抜かれた悔しさが一番大きかったかもなぁ……。『このお返しはきっちりさせてもらうぜ!』みたいな。まぁ、今もそうだけど。やられっぱなしだからね。」
「ローゲル卿になかなか手を差し伸べなかったのもその辺からですか?」
「まぁ、ねぇ。出し抜いてくれた張本人な訳だし。忠義の騎士ってほんと、めんどくさい……殿下にお仕置きする時には連れて行こう、とは最初から思ってたけど」
「その面倒な騎士を、次の煌天破ノ都に挑むメンバーに入れた理由は?それも殿下に逢わせる為ですか?」
「うんにゃ。ロマン」(きっぱり
「……ろまん?」
「いやー、帝国のあの技術は実にロマンあふれると思わない?いくつか自分でも欲しいスキルだな、と思うものもあるからそのうち自分のサブもインペリアルにするかも。別に鍛えてくれる人がいるから新人スカウトしてもよかったんだけど、あの顔は嫌いじゃないし、こっちの方針に口出ししないならまぁ、こいつでいいかな、と。」
「……そ、そうですか。」
「まー、さすがにちょっと止まって積みあがった他の仕事を片付けようかな。最近クエストボードに仕事がたまりすぎ、って怒られちゃったしね。」

* * *

「それはそれとして帝国の迷宮は面倒くさかったわー。」
「あの警備ロボットですか。」
「んー、全般的に?木偶ノ文庫は確かにあの犬型ロボットがめんどうだった。けどパズル的なものでもあるから考えるのは嫌いじゃなかったよ。むしろ小迷宮がね……風止まぬ書庫はあの風がイライラしたし。南の聖堂は…カメレオンのFOEとかサイアク。」
「そういえば、カフスボタンの回収は、難儀しましたね。」
「あの戦いは思い出したくもないわ。ま、あの時のうちの構成と相性が良くなかったってのもあるんだけど。」
「80ターン以上かかりましたか、あの時は。」
「だから思い出したくもないってば。まぁ、そのくらいかかった。出直すのもそれはそれで面倒だからごり押ししたけどね。」

セフリムの宿にて(3)

「……やっぱさぁ。無理があると思うんよ、この計画」
「そんなことないって。ちゃんと潜れてるじゃない。無理に私が手出さなくても倒せるし、敵」
「攻撃力はな?いい装備買うてもらってるし、それなりと思うよ?でもな?前に立つのが耐久力がない上に金属鎧着られない3人というのは大変問題があると思うんよ。てか、実際攻撃受ける度に戦闘不能になっとるがな、うちら」
「大丈夫。ネクタルの在庫には余裕があるし、いざとなればあきらもいる。」
「戦闘不能になることそのものに問題があるとゆーとんねん、こっちは!」
「……しかたないなぁ。じゃあ熊とスパーでもしに行く?あそこ、ほんとに0時でぽんと沸くんだよね。この間目の当たりにしてびっくりした」
「……なぁ。熊も1撃で戦闘不能になる攻撃ぶちかましてくると思うんやけど」
「でも、今の装備じゃ碧照ノ樹海のそこらへんにいる敵なんて敵じゃないでしょ?やだよ、わざわざしょぼい装備買いなおすの。それに、第4大地の採取でアムリタIIの素材が手に入るから、早くそっちに行けるように特訓しないと」
「……駄目や、この女。早くなんとかしないと……」

* * *

「……話変えるけど。第4大地ってことは噂の雪山は突破したん?」
「あー、うん。一応、ね」
「なんや歯切れ悪いな。」
「なんていうかねー、色々な感情がぐるぐる渦巻いてますよ。……まぁ、でも一番強いのは悔しさ、かなぁ。」
「悔しい?」
「出し抜かれたっていうかしてやられたっていうか体よく利用されたっていうか……ねぇ。まぁ、でもあれよ。武力の圧力なんかには負けませんよ。冒険者の意地というか底力を見せてやるんだから。それはそれとして、ホムラミズチのおかげで、金剛獣ノ岩窟はなかなか楽しいところだったね。」
「暑くて寒いとかよう分からん話はちらほら聞いたけど」
「極寒の洞窟を灼熱の洞窟に変えるという素敵なバケモノがいらっしゃったのだよ。まぁ、それでそいつのウロコの発熱状態で洞窟の雰囲気が変わる、という感じでね。水の状態に気を付けないとあっという間に鎧の追跡者様とごたいめーん、みたいな。」
「ほー」
「まぁ、今はご対面したら鎧の材料ひんむくだけだけど、やっぱ序盤は全力逃走のお世話になったね。」
「あれはありがたいスキルやね……」
「迷宮の中はもちろん、気球でうっかりカマキリ様にふれてしまった時とか、何度お世話になったことか……素早くなりすぎだよ、カマキリ様。」
「雪山には亜種も出たとか?」
「ああ、アイスシザース様ね。そういや、あれの鎌も狩ってこないといけなかったんだった。……まぁ、巫女様の救出とかもろもろがひと段落してから…か、行き詰ってからかな。命をチップに危険を買うのが冒険者の仕事、とは言え人のメンツの為の仕事なんて急ぐ必要ないからね。」

世界樹に挑む者たち~サブクラス実装編~

第3大地に突入し、ついにサブクラスが実装されました。

今回のサブクラスは、クラス固有スキル以外にも取れないスキルが存在するほか、スキルレベルの上限も半分以下に抑えられてますね。
3の様に「サブにした方が使い勝手のよいキャラが」という構成は出来ない、と(笑)

さてさて、まだ全クラスが開放されている訳でもなく、なかなか「これ!」っていう組み合わせが思いつかなかったので軽い感覚で設定しました。
休養で下がるレベルも2になったことですし(笑)

アーシェ ソードマン/ナイトシーカー
《追影の刃》で二刀流にしてみたかった、というのと、固有スキルの為に《速度ブースト》でより速度をあげようか、という目論見。
……ルーンマスターでリンクの威力を上げにいくのも考えたけど、そうするとしずくの立場が無くなりそうなのでヤメタ(ぉぃ

ルーファウス フォートレス/メディック
こちらもパッシヴスキル狙い(《戦後手当》と《ストレッチ》)。余力があれば《ヒーリング》なども?

ニルヤーナ ダンサー/ソードマン
装備できる武器の拡充と《物理攻撃ブースト》でダメージUPを狙って。

しずく ルーンマスター/ソードマン
《ソードブレイカー》以外に興味はないっ(きっぱり

ウーファン ミスティック/メディック
一番最初に決まった組み合わせ。回復系スキルは一通り覚えてもらって頑張ってもらう予定。

まぁ、まだメインのスキルで振りたいものが多いので、ちょっと振ると便利かな、的な感じでクラス分け。
レベル40になってマスターまで視野に入ると、また変わると思うんですけどね。

セフリムの宿にて(2)

「か……勝っ……た」(がくり
「こら、死なない。というか死んだのは僕で君じゃないだろう。」
「……ふぅ。いやあ、ぎりぎりだったねぇ。最後攻勢に出てぎり落とせたから帰還できたけど、そうでなかったら全滅コースだね、あれ。……あの辺のF.O.E.全部狩れる様になったからいけると思ったんだけどなぁ」
「たぶん、後衛のシーアを2体とも放置してたのが良くなかったんだと思うよ。」
「……ええ、おっしゃる通りデスネ。気づくのが遅すぎた。」
「あと、火力がやはり弱いかな。」
「そうねぇ。昔からだけど私がPT組むとき基本「如何に長く迷宮に籠もっていられるか」を考えて構成してるからなぁ。極力TPを消費しない方向で構成しちゃうのよね。」
「その最たるものが君のスキル構成とニルヤーナの存在、という訳だ。」
「んむ。疑似的・かつ1列のみだけど、”介護陣形”はやっぱ強いと思う。危険な花びらもトリップマッシュもこいつのおかげで被害甚大にならなくて済んだし。」
「そして、僕の仕事がなくなる、と。」
「前のヒール担当はモンクだったから、行動順早かったんで前のターンの結果を見て動いても十分リカバリきいたんだけどねぇ。それでも対応できない敵相手ならそれこそ”介護陣形”があったし……。まぁ、そーゆー訳で、次からは君外して、ウーファン入れるから。」
「なにがどうそういう訳なのかは全く分からないけど…なんとなく彼女をギルドに誘った時からそんな予感はしてたよ。君が好みそうな職だからね。」
「……えへへ。」
「新しいもの好きだしな。」
「うっさい。」
「じゃ、僕は街でのんびりさせて貰うよ。精々寒さで固まらないように気をつけて。」
「残念ながら、のんびりさせてあげる訳にはいかないんだな、これが」
「うん?」
「今回の採取って結構制限厳しくてさ。先々に備えてアムリタの店在庫増やしておきたいから、君には薬学戦隊を率いて毎日深霧ノ幽谷へ仙鶴人参を取りに行く、というミッションをだね。」(ぴらり、とメンバー表を渡して)
「……まだ、レベル10にも満たない人間も混ざってるんだが……正気かい?」
「いい装備もあるし、サブクラスでスキルポイントも底上げされるし、なんとかなると思うよー?リザレクト覚えたからちょっとやそっと瀕死が出ても平気でしょ?」
「……やれやれ。」
「薬品の在庫は重要だからね。結構責任重大だよ、薬草戦隊」
「内容は理解したけど、その名称はやめてくれないかな。」

セフリムの宿にて(1)

「獣王倒したー!第一大地突破ー!」
「おかえり~。お疲れ様〜。」
「いやはや。やっぱり防御陣形は鉄板だったよ。」
「まぁ、ボスが範囲攻撃してこないとかないよね〜。」
「ですよねー。うむ。しかし、今回の中ボスはなかなか斬新だった」
「途中で逃げたんだって?」
「うん。まぁ、こっちもかつかつだったのでゆっくり一晩お休みさせていただきましたが」
「……向こうの回復力が遅くてヨカッタネ」
「ソウダネ。しかし、血の裂断者戦は3の曲のアレンジバージョンが聞けるとは。多分F.O.E.か大航海の曲だと思うんだけど。また聞くチャンスあるといいなぁ。思わずそちらに気を取られてしまいましたよ、私は」
「……曲?」
「ああ、ごめん。こっちの話。しかし、大迷宮とはいえ3階層で終わりとはねぇ。段々1階層ごとの階層数が少なくなってる気がするよ。」
「でも、書いてるマップ数は前より全然多くない?」
「まぁ、小迷宮とかそもそも土地のマップとか書いたりしてるしねぇ。確かにそうかも。地図を書くのが楽しい私としてはそういう意味では嬉しいが。」
そもそも、まだ世界樹の迷宮、ですらないしね。」
「……つまり何か。この大地を突破した先にいつものスケールの世界樹の迷宮が口を開けて待っていると。それはなかなか熱い展開だな。」

* * *

「明日からはいよいよ丹紅ノ石林?」
「いや、今日ちょっと覗いてきた。カマキリ様初め懐かしいF.O.E.様が勢揃いしてて、懐かしいやら冷や汗流れるやらデシタ。みんな上空の大地にいたから当分大丈夫そうだけどね」
「ふーん。……で、次は、連れて行ってもらえるのかな?(にこにこ)」
「…………考えとく(目そらし)」
「ちょっとー!」

世界樹に挑む者たち

世界樹の迷宮4 伝承の巨人 ついに発売!

伝承の真偽を確かめるべく、タルシスより世界樹へと挑む冒険者ギルド「ユグドラシル」。
第1期メンバーをご紹介。

しずく:ルーンマスター
お約束のギルドマスター。
とりあえず前作同様3属性弱点狙い系キャラに育てるよてー。

アーシェ:ソードマン
オリジナルはアリアンロッドのキャンペーンで使用中のウォーロード/サムライ。
ウォーリアでありながらカバーリングすら持たず、刀を両手持ちしてクリティカルによる直抜けダメージにすべてをかけるストライクバッカー。
こちらではパッシヴスキルのダメージアップと属性攻撃能力に長けた戦士に成長の予定。
キャラ絵が男性用な気がするところはキニシナイ。

ルーファウス:フォートレス
オリジナルはSW2.0持ち回りキャンペーンで使用してたライフォス神官。
前衛並みの硬さを誇り、抵抗前提のアルケミお大尽アタックをかましつつ乱戦に突っ込んで朗々と味方を鼓舞する歌を歌うメガネ男。
こちらではパッシブスキルで堅くなりつつ、挑発で敵の攻撃を一手に引き受ける文字通り壁となる予定。
殴られれば殴られるほど、TPが回復する、という固有スキルがいい感じですね。
キャラ絵が女性用な気がする所はキニシナイ。

ニルヤーナ:ダンサー
オリジナルはゲヘナAnキャンペーンで使用していたソードダンサー(主技能は絡め手メインの魂装戦士)。
避けられない、ダメージ通らない、術技の相性が悪いと様々な苦労を仲間に助けられ(主に黒沙/邪眼使い様)、なんとか100ランクに到達した。死んで全身作り物だったり完全堕落で眼がなくなったしたケド。
こちらでは扇の舞の回避に期待をして前衛をがんがん補助する予定。

あきら:メディック
メディックおかえりおかえり!
オリジナルはDX3持ち回りキャンペーンで使用している、エンハイ/ノイマンの支援系支部長様。
こちらでは正統派の回復系キャラを邁進する予定。

ルーゼス:ナイトシーカー
オリジナルはビーストバインドの魔王の息子様。
過去作では壁キャラとして登録することが多かったですが、今回はバッステ付与系二刀流使いとしてご登壇。

ひさめ:ナイトシーカー
オリジナルはなし。
ナイトシーカーの属性攻撃が氷+斬なので、なんとなくそれっぽい名前で。

ユーリ:スナイパー
オリジナルはなし。
複数攻撃系アーチャー。名前は適当。

リーナ:スナイパー
オリジナルはなし。
縛り攻撃系アーチャー。やっぱり名前は適当だけど、ユーリと色違いにして双子設定。

フェリア:フォートレス
オリジナルは高校時代のSWキャンペーンで使ってた神官戦士。
もともと微妙能力値のヘボ戦士だったのが、ある事件をきっかけに信仰の道へ。
あのエピソードはいまだに忘れられない。
こちらでは主にメイス攻撃を極めるタイプにしようかと。

アイス:ダンサー
オリジナルはFF11の吟遊詩人。
1のバードと似た子が居たのでこの名前にしてみた。
弓が持てるので後衛支援型にする予定。

セシリア:メディック
オリジナルはスペオペのクルー。
1のメディックを務めた。
今回は殴りアコ……じゃなかった、殴りメディにしてみる。

セフリムの宿にて(0)

「またやるのか?これ」
「またって……だって恒例だし」
「アーモロードの時はやらなかったじゃないか」
「……そーだっけ?」
「ああ。というかハイラガードでお前が引きこもって以降やってないな」
「……あー……ソンナコトモアッタネ。ちなみにアーモロードは諸悪の根元以外は一応撃破しましたよ」
「3竜もはじめて倒したしな」
「でも大航海クエストとかまだ積み残し要素も多いのよね……ま、積み残しはいつものことだからさておき。アーモロードの思い出話は気が向いたらやるとして、今回の話っ。今回の拠点はタナリス。辺境の町らしいわよ」
「世界樹が未開の地にあるからな」
「そうそう。今までの街は世界樹の迷宮のそばにあったけど、今回は違うのよね。まずは世界樹を目指さないと行けないっていう」

「まぁ、その前にお決まりの『冒険者として認められるための儀式』もといミッションだけど」
「ま、私たちみたいな訓練された新米冒険者はともかく、有象無象を振り分けるためのミッションは必要よねー」
「……言い方はどうかと思うけど、確かに実力無く挑んでも挑んだ当人が不幸になるだけだね」
「アーモロードの……いや、それはいいや。ま、地図の書き方は今さら聞くことはないけど、いきなりF.O.E.とかはびっくりしたわ。」
「地図上で今の自分の実力と、F.O.E.の相対的な強さがわかるのは便利と言えば便利だな。挑む目安になる」
「それがわからないドキドキ感も醍醐味のひとつだったと思うから若干複雑でもあるけどねー」

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世界樹に挑む者たち

アーモロードの世界樹を概ね踏破した冒険者ギルド「ユグドラシル」。
フカビトの王「父にして母なる座」を討ち倒した栄えある1軍メンバーをご紹介。

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フロースの宿にて(1)

「……おや?我らがギルドマスター殿は?」
「『今後の自分の身の振り方について考える』と言って部屋に引きこもっていじけているようです。」
「……まぁ、探索メンバーを決定したのも自分とはいえ、本人全然迷宮に行ってない訳だしな。今度連れて行ってやろう。獣の王を倒して後にでも。」
「真面目な話、以前の自分とは異なる術式の使用を求められているので悩んでいる、というのもあるようです。」
「ああ、あいつの十八番の毒の術式が消えてるからな。」
「なので、以前と違いダメージを出すにはその度にTPを消費する必要が生じるのですが……術式のTP消費量が上がってますからね。最も、TP消費が厳しいのはアルケミストに限った話ではありませんが。」
「その上、エトリアの迷宮と違って回復の泉もないし、バードの子守唄も無い、と。」
「ドクトルマグスがTP回復と譲渡の術を心得ているようですが……有効活用するのは少々難しいでしょう。」
「彼らの剣が真価を発揮するにはまず相手を状態異常にしないといけないからね。」
「しかし、この迷宮はエトリアのより厳しい気がするね」
「そうですか?私は向こうでは分不相応な階ばかり連れて行かれてましたのでなんとも……」
「5階に鎮座する王のせいらしいけど、FOEがとにかく多いし、後、階に見合わない敵が出たりしたでしょう。先を急ぎすぎて失敗してた部分も確かにあるとは思うけど。」
「死亡者は多いし、宿代節約もできなくなったし、なかなかお金が貯まらない、とギルドマスターもぼやいていましたね」
「リザレクションが無かったら大赤字もいいところだろうね。後、素材集めも気が抜けない。素材集め担当の2人があんなところでラフレシアに遭ったもんだから、以来なかなか迷宮に足を向けてくれないらしいよ」
「そう…でしょうね…。流石にあれは。」
「さて、大体この階層も一通り回り終えたことだし……。王に挑む前に体力つけないとね」
「3日間の遊撃任務、ですか。果たして持つでしょうか」
「ま、持たせるように頑張るしかないね。それなりに長期戦は出来るようになってきたし、事故が起きなければ何とかなる、と思ってるよ。僕は。」

長鳴鶏の宿にて(5)

「ついにっ!ついに世界樹の王を倒しましたよ!」
「……まさかLV30台でそんなところに連れて行かれるとは思わなかったわ。」
「はっはっはっ。終わりよければ全てよし!素晴らしきかな医術防御!素晴らしきかなアザーズステップ!」
「……ルーゼスのバックガードを忘れていませんか?あれがなければ彼女はそれでも即死してましたよ。」
「げっ、クリス……っ」
「何をそんなにうろたえてるんですか?……現状の戦術で相手に勝てないのであれば、勝てるように戦術を変えるのは当然の事ですから、後ろめたいと思う必要は無いと思いますが。」
「ううっ……王の威厳&サウザンドネイルのコンボがどーしてもね……。後衛優位……ってか、ルーゼス以外紙みたいな防御力の面々でそれを強化スキルでカバーする方法で来てたから、強化はがされるともうぼろぼろなのよね。攻撃の要としてスパルタ教育したのに最後の最後ではずして悪かったとは思ってるんだ。」
「ええ、いきなり最下層に連れて行かれて死ぬかと思いましたね。いえ、文字通り死んでましたけれど。1戦闘に1回は。」
「正直、あそこまで打たれ弱いとは思わなかった……」
「私も死ぬかと思ったけど。」
「ほら、君はまだ後衛だからなんとかなったでしょ。てかクリスよりセイネスの方が素の状態では頑丈だったりするんだよ、実は。……まぁ、レベル差がレベル差だからアレに挑んだ時点ではセイネスの方が脆かったけどね。」
「……まぁ、攻撃特化型ですから。オリジナルと同じで。」
「そーいやそーだな。オリジナルも指揮官のサポートとか仲間のカバーがなければ結構もろかった……ってそれはどうでも良くてだな。レベル20近く差があるのにルーとクリスの通常ダメージはあんま変わらなかった気がするからね。ごめん、実はあんま良く覚えてない。」
「そもそも迷宮踏破したの、1月前の話ですからね」
「あはは。既に世間は新しい迷宮の話で持ちきりだね」
「ハイ・ラガード公国、でしたか。そちらには行かないんですか?」
「いや、行くよ、もちろん。行きたいんだけどー……まぁ、色々と障害があってね。まぁ、メタな話をすればソフトを買いに行く暇が無いって奴なんだが、それ以外にも…まだ実は第6層についてほとんど手付かずなんだよね。だからその辺もあってどうしようかな、って感じ。」
「あそこの敵の攻撃力はすごいですね。1度だけ足を踏み入れましたが。」
「うん、ほんと酷い。基本的に医術防御無かったら現在全員一撃即死だからね。事実、向こうに先手取られるとほぼ全滅してるし。」
「一応注意はしてるんだけれど」
「もちろん知ってる。その辺もかなり助かってるよ。でも、当たり前だけど100%はありえないからさ。」
「それはね。」
「ま、他にも実はまだ25F以前でも未探索のエリアとかあるんだけど……でも、やっぱり大陸の向こうに行っちゃうかな。いざとなればいつでも戻ってこられるし。正直第6層はいまいち新しいところを探索してる、っていう高揚感が無いしなぁ。」
「……それは準備不足で挑んでは全滅する、ということを繰り返してるからではありませんか?」
「そこに嫌気が差してる点があるのは否定しない。後は……なんだ、何度も同じところ歩かされたりとか、自分の意思と係りないところで探索を中断させられるのが嫌というかイラつくというか。」
「……それはワープやピットのことですか?」
「迷宮相手に何我侭言ってるの?」
「悪かったな、我侭で。」

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自己紹介

□HN:天河 雫(1998年より使ってます)
□Twitter/mixi/Google+などにも生息中。メインはTwitter。

□美味しいものとゲームとカラオケが大好物です。

□遊んでる(た)TRPG
・アリアンロッド2E
・ダブルクロス3rd
・ソードワールド2.0
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・真・女神転生
・GehenaAN

□遊んでる(た)ネトゲ
・FF XIV(Bahamut)
   お誘いを受けてちまちまプレイしてるとかしてないとか。
   ソロ時はだいたいギャザラー&クラフター生活してるので戦闘クラスはさっぱりさっぱり。
・PSO2(Ship6)
   Vita専プレイヤー。
   フォニュエール……と言いたいけど現在はテクターメイン。
・UO(Izumo→Mizuho)
   メインキャラはヒューマン戦士。SS・ネクロ・パラディン主軸。
   最近放置気味。
・FF XI(Shiva)
   タルタルの吟遊詩人。
   出戻りました……が、また放置気味。
   風水師がちょっと気になる…けどまだ次の拡張は買ってない。
・WoW(どこだっけ?
   ・Gnome/Warlock(Affliction)
   ・Draene/Death Knight(Blood)
   ・Human/Priest(Holy)
   なんかで遊んでます。ソロプレイヤー。最近放置気味。
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・KOC(ついに終わった…)
   ダークエンジェル/賢者で遊んでました。
・PSO(主にDC時代)
   メインはフォニュエールでした。
   PSPo等でも基本この路線を踏襲。