セフリムの宿にて(1)
「獣王倒したー!第一大地突破ー!」
「おかえり~。お疲れ様〜。」
「いやはや。やっぱり防御陣形は鉄板だったよ。」
「まぁ、ボスが範囲攻撃してこないとかないよね〜。」
「ですよねー。うむ。しかし、今回の中ボスはなかなか斬新だった」
「途中で逃げたんだって?」
「うん。まぁ、こっちもかつかつだったのでゆっくり一晩お休みさせていただきましたが」
「……向こうの回復力が遅くてヨカッタネ」
「ソウダネ。しかし、血の裂断者戦は3の曲のアレンジバージョンが聞けるとは。多分F.O.E.か大航海の曲だと思うんだけど。また聞くチャンスあるといいなぁ。思わずそちらに気を取られてしまいましたよ、私は」
「……曲?」
「ああ、ごめん。こっちの話。しかし、大迷宮とはいえ3階層で終わりとはねぇ。段々1階層ごとの階層数が少なくなってる気がするよ。」
「でも、書いてるマップ数は前より全然多くない?」
「まぁ、小迷宮とかそもそも土地のマップとか書いたりしてるしねぇ。確かにそうかも。地図を書くのが楽しい私としてはそういう意味では嬉しいが。」
「そもそも、まだ世界樹の迷宮、ですらないしね。」
「……つまり何か。この大地を突破した先にいつものスケールの世界樹の迷宮が口を開けて待っていると。それはなかなか熱い展開だな。」
* * *
「明日からはいよいよ丹紅ノ石林?」
「いや、今日ちょっと覗いてきた。カマキリ様初め懐かしいF.O.E.様が勢揃いしてて、懐かしいやら冷や汗流れるやらデシタ。みんな上空の大地にいたから当分大丈夫そうだけどね」
「ふーん。……で、次は、連れて行ってもらえるのかな?(にこにこ)」
「…………考えとく(目そらし)」
「ちょっとー!」
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